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選択制限

8月30日に以下のことを言っています。


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「信じられない」で形容できるものには、[+コト] 性が存在する、つまり、「信じられない」は選択する名詞に[+コト] 性を持っておれかしという制限を課す、という意味で「選択制限」という。

信じられない人
信じられない空

は、「選択制限違反」であり、統語論(または意味論)では解釈不可能であり、その後、語用論で再度意味解釈が試みられる、という説明がされる。

この考え方は現在誤っているとされている。

なぜ誤っているのか。  (続く)


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(余談だが、「以下のことを」と言った後の「itte imasu 」という入力は、「言っています」しかないと思うんだが、「要っています」や「行っています」が出てきてしまいます。先行入力を参照できるワープロありますか?)

通常選択制限で出される例は以下のようなものだ。

I drink wine. (私はワインを飲みます)
* I drink cheese. (私はチーズを飲みます) (*は容認不可能な文をあらわす)

I drink [+liquid] ←OK→  [+liquid] wine.
* I drink [+liquid] ←NG→  [-liquid] cheese.

これが語用論で救われる、という例は以下のようなものだ。

* I drink [+liquid] ←NG→  [-liquid] cheese.

* I drink [+liquid] ←OK→  [+liquid] cheese.
(私は「液体」チーズを飲みます、と解釈する。(そんなものがあれば、だが))


* I drink [+liquid] ←NG→  [-liquid] carrots.

* I drink [+liquid] ←OK→  [+liquid] carrots.
(私はにんじん(ジュース)を飲みます、と解釈する。


さてこれはどうなのか?
by spiral_cricket | 2005-09-08 06:52 | ことば
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