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ふと思う

昔、夏休みになると歯医者や耳鼻科に通っていたがあれはなんだったんだろうか。もしかして、時間つぶしのためだったんじゃないだろうか?
# by spiral_cricket | 2011-02-25 11:19

深夜に海老を剥く

深夜に海老を剥く。薄紫と黒のグラデーションの中に、黄緑と青紫の背をした個体を見出し、その南洋の出自に思いを馳せる。外に出るとガレージの半透明の屋根には霙交じりの雪がうっすらと積もっている。鉱石の標本を乗せたプレパラートのようだ。
# by spiral_cricket | 2011-02-11 03:18 | ことば

現代は...

呆然とする僕を雑踏が追い越していく図柄を考えていた。

疲れを知らない子どものように 時が二人を追い越していく  by 小椋佳

というのを思い出した。

Race against time..... (競走、対戦型スポーツ、戦争は <戦い>のフレームを共有していると思うのだけれどその論証は意外に難しい)

「人生は時間との戦いです」という田宮二郎司会のクイズタイムショックのフレーズを思い出し、検索してみると「現代は時間との戦いです」が正確なものであった。

「現代は時間との戦い」!時間を味方につけるのが農業的手法ですが何か?

農業的手法はしかし人間の側にも農業的前提を必要とする。つまり、自分ひとりではなく、種として何かを年々継続していく、という考え方だ。

そう考えれば逆に個人としての時間は現代を問わず戦う相手であったことは想像に難くない。

しかして、田宮二郎にそういわせた「高度成長期」末期の「現代」に、「時間との戦い」を思わせる要素が多分にあったことは事実だっただろう。

この長い坂道を 「ゆっくり ゆっくり 下ってく」現代にはないリアリティ感覚である。



田宮二郎の猟銃自殺の記事を見つけ、下記のような役者の記述を見つけた。プロデューサーが役者を感覚的に表現するメタファーがやや興味を惹く。


******
ケイ子役の黒木瞳さんについてはどうですか? 田宮版の太地喜和子さんは菩薩と悪女がない交ぜになったような非常に膨らんだ役のように思えましたが――

いや~、黒木さんのほうが清潔でいいじゃないかなって思うときがありますよ。喜和子はもっとドロドロしていたから。黒木さんのほうがカラッと爽やかな印象でしょ。喜和子はベショっとしているというか、しっとりしている。ただ、ケイ子が最後に花を置いて会わずに帰っていくわけだけど、あそこは悲しいんだよね、しっとりしている女はあれだけ爽やかに帰れないだろうから。
# by spiral_cricket | 2011-02-09 07:25 | ことば

壊れた真珠、または1/f2

その頃、エリック・サティを始めて知った。朴訥な音楽。いびつな旋律。ガウディの聖家族を見上げる時の螺髪のようなおびただしい瘤。反復と横溢、オリジナルのない無限のコピーが心地よさを生むのだろう。

透明な琥珀色にミルクを垂らして旋回するその幻惑感

または

透明な琥珀色にレモンを垂らして攪拌するその芳香
# by spiral_cricket | 2011-01-27 06:23 | こころ=からだ

今日は満月

日没に当たる月が白い太陽のように木々の間に輝いている
# by spiral_cricket | 2011-01-20 05:54 | おと